Quadrifolium's blog

元海外赴任サラリーマンの独り言です。

US Bank

日本人駐在員に大人気だったUnion Bankは今年の春にUS Bankに吸収されてしまった。

 

私は3月で帰国したが口座はそのままになっていたのでUnion BankからUS Bankへ口座移行手続きが行われたようだ。新しい口座番号などもろもろを記載した郵便物や新しいATMカードが私のアメリカのアパートに送られたらしいが,US Postに転送手続きを設定してあったのでその後は私のUSの勤務先会社に転送された(はず)。しかしその会社が日本へ私の郵便物を転送してくれないため,実質的にそれらは行方不明状態となってしまい,困っていた。その後,US Bankのカスタマーサービスに電話して英語で何とかやりとりして日本の住所に新しいATMカードを送ってもらうよう,再発行のお願いをした。それが私の今現在のマンションに届いたのがつい昨日である。やれやれだ。

 

さて問題はどうやってこの口座を閉じるかである。まだそこそこ残額があるが,US Bankのオンラインバンキングには国際送金の機能がないので,日本の口座へ送るというわけにもいかない。そもそもUS Bankのオンラインバンキングであれこれしようとすると電話番号の登録と認証を求められるのだが,アメリカの電話番号(10桁)しか入力できない仕様なので,日本人は日本で使っている電話番号(国番号+11桁)を登録することはできない仕組みになっているのである。

 

で,夜22:30ごろにUS Bankのジャパニーズカスタマーサポートに電話した。前回と違って今回は日本語を話す女性(日本人ぽい)が出たので,助かった!と思ったのだが・・。PIN(暗証番号)を電話口で入力しろと言ってくるので,入力はするのだが,何度入れてもエラーメッセージが流れるのだ。上にも書いたように,実はATMカードの再発行を依頼した時点でPINがリセットされてしまっていたのだが,それを認識していなかった。で,その女性の窓口担当者は「PINを再設定する必要がありますねーーそのためにはまず一回電話をお切りいただき,こちらからかけ直させていただく必要があります」と言うのである。妙だなという気はしたが,一応こちらの電話番号を伝えて切ってから待っても待っても電話がかかってこない。

 

しかたないのでもう一回カスタマーサポートに電話したらアメリカ人女性の担当者が今度は出たので,日本人の担当者に代わってもらい,その人に「先刻からこれこれで・・・口座を閉じたいけどPINが通らなくて・・・かけ直すと言われたのにかけ直してくれないんですけど!!」と苦情を伝えたら平謝りしていた。別にその人に謝ってほしかったわけではないが・・。その人いわく,今回の手続きには一回切ってかけ直すような必要性はどこにもないそうで,そんないい加減な対応をした担当者がいたということに驚いていた。

 

結局,カードは手元に届いたが,ほぼ同時に日本へ発送されたであろうPINを記した郵便物がまだ私の手元に届いていないわけである。担当者いわく,そのPINが手元に届いてからまた電話してくれれば,口座の残金を私の日本の口座へ送金してから口座を閉じるということができるとのことである。てっきり残金はアメリカからドルの小切手を送ってくるものと思っていたので,そういう送金サービスが可能なのかと驚いた。まあ日本人利用者が多いので私と同様に口座を閉じて日本に送金したい人もきっと他にたくさんいるのだろう。

 

US Bank(Union Bank)の口座を閉じる作業に閉口している人は他にもいた;

Small Talk 2 Union Bank口座の解約【長編】 (fc2.com)

読んでいて共感しかない。

 

私が今日の記事で何が言いたかったかというと,アメリカに住んでいる日本人には日本の基準で全く考えられないほどいい加減なやつ(嘘つき)がいる,ということである。日本特有のマナーや礼儀やおもてなしや誠実さなど基本的なものを忘れてしまうのであろうか。しゃべってみた感じ,今日の最初の担当者(若い声)は日本語が流暢だったので,米国生まれ米国育ちではなく,たぶん高校か大学くらいからずっとアメリカにいるのではないか。逆にある程度の年齢になってからアメリカに結婚などで移住した人というのは日本人的なメンタルを持ち続けるものである。

 

あまりこういうイライラするような出来事を記事にするのもどうかなと思う部分はあるのだが,US Bankの口座の扱いで同じように悩んでいる人が他にもいるかもしれないので記事にしてみた。

US Bankのジャパニーズカスタマーサービスユニット

海外口座ご紹介サービス 《U.S. Bankへのお取り次ぎ》 | 三菱UFJ銀行 (mufg.jp)

へ電話すると日本語のガイドで目的別に1~5の番号のどれかを押すようにと言われる。このとき「その他」の5を押すと高い確率でアメリカ人の担当者につながるようだが,「送金」の1を押すと日本人担当者につながりやすいらしい。なのでできるだけ英語を話したくない人は1を押すことをお勧めする。

 

それにしてもアメリカというのは本当に普段の日常の暮らしの中でイライラするような不快な出来事がふつうに起きる国である。日本でもそういうことはあるが,頻度はさすがに低いし,経験上,そういう常識や礼節を欠いたことをするやつは日本では大体中年以上の男性である。これに対しアメリカでは若い人,若い女性でもふつうに失礼なことをしてくるのが日本とは違う点のように思う。私の知人は役所に電話して訪問日時を予約してから行ったのに入口でガードマンに「今日そんな予約はない!」と言われて追い返されたそうだが,まさにそういう,常識外のことがアメリカでは日常的に起きるのである。帰国して半年,今日は久々にそれを思い出した。