Quadrifolium's blog

元海外赴任サラリーマンの独り言です。

日曜の午後は憂鬱になる

AIに仕事をさせるシミュレータを作って遊んでみた。

 

まず,いろいろな仕事を短期間で次々に経験させたところ,あまり成長しなかった。

そこで反省して,それなりの一定期間同じ仕事をさせてから切り替えていくというゆるやかなジョブローテーションを導入したところ,かなり成長した。

それでも限界があったので,今度は「多様性が大事」という最近の謎の社会風潮を鑑み,複数の異なるAIを導入して協調させてみた。しかし意外とこれは全然成長につながらなかった。

それぞれのAIが学んだことをお互いに共有する仕組みにしてあり,こうした方が幅広い経験を積めるので成長につながると思ったのだが,そう単純ではなかったようだ。

そこで記憶の共有を抑制したところ,それぞれのAIの経験が異なるぶん多様性が促進され,まあまあいい感じのAIが成長するようになってきた。

しかしリソースには限りがあるので,複数のAIを育てようとすると各々にかけられるリソースはその分減ってしまい,成長には限界がある。

そこで,最初の一定期間は上記の仕組みで平等に育成し,ある程度スキルが伸びたところで有望なAIをピックアップしてリソースを集中させると,非常に良いAIが育つようになった。

と,ここまでの結果が出てうれしくなってニヤニヤしていたのだが,よく考えると企業の人事制度に妙に似ているような気がしてきた。

自分の嫌いなものを自分で作ってしまったことに対して非常に強い嫌悪感を感じた。

 

以上。