Quadrifolium's blog

元海外赴任サラリーマンの独り言です。

空白

https://www.1101.com/n/s/bullshit_job/2021-08-19.html

https://gendai.media/articles/-/105771?page=1&imp=0

など読んで、自分の仕事はまさにブルシットジョブだなあ。と思った。

部署間の調整のため。と雇われたが、実際には部署同士の仲が悪く、調整業務など誰からも求められていなかった。でも建前上は必要なポジションで、給料もいいから辞めるに辞められず、親にも辞めることを反対され、だらだら適当に会社のお金で空出張して遊んだりして過ごしたが徐々に心を病み、最後には仕事を辞めた。

という人の実例が上の記事に出てくるのだが、まさに私のことを書かれているのかな?と、ドキリとした。

 

私の会社は日本と米国とで足並みがそろわず、どちらも相手のことを業務上は必要としていないので、本当はできるだけ距離を保って独立にやりたい。というのが日米双方の、偽らざる本音。でも、本社のかなり上の方のエライさんたちが「お前ら、もっと密に協力しろ!」と号令をかけてきたので、無視もできず、日米それぞれの管理職たちが「一緒に仕事をやってるフリ」を頑張って演出しようとしてるわけである。

そこに私ら駐在員が送り込まれた。エライさんたちが「何かやれ!具体的には周りから聞け!」と、言うだけで、ふわっとした認識のままで放り込まれた。

で、仕事が待ってるのかなと思って赴任はしてみたが、やることがない。現地のアメリカ人たちは私に対して丁重だが、仕事を一緒にしようとは決して言わない。のらりくらり、私が居なくなるのを待っているような感じ。

で、私が研究テーマなど含めて割と勝手なことをやっても、誰も何も言わない。というか、コメントやアドバイスをこちらから求めても社交辞令しか言わない。つまり、私が仕事をしなかろうと、誰も困らないのだ。

日米をつなぐ駐在員という職務が、エライさん向けの建前上、必要だから雇われているだけであって、そのポジションには中身がない、ということがわかった。

まさに上のクソどうでもいい仕事で病んだ人のケースとまったく同じで、衝撃を受けた。

はぁ‥‥‥

 

日本で、社会にすごく貢献するような仕事をしている人、例えば病院でリハビリを手伝う理学療法士とかと比べると、今の私はたぶん日本円換算で彼らの4倍くらい給料をもらっている。でも私の仕事は全く、1ミリも社会には必要でない。

私にも良心というものがあるので、とても心が痛む。。

 

もう年度末か、、、、。

論文になりそうな研究アイデアはあるので、頑張ればさらに新しい論文は書けそう。ただ、我が社は終わった仕事の「承認プロセス」、いわゆるハンコリレー(エライ人のハンコをもらって回る)に1ヶ月はかかるので、もういいかなという気がしている。

下から上がってきた書類に承認のサインをするだけの連中が年に三千万くらい稼いでいる。

 

大企業というのは不思議なところだ。

 

以前、日本にいたとき、承認をもらうための書類に重大な不備があることに後から自分で気づいたことがあったが、その時には、もうその書類の承認プロセスはほぼ最終段階まで終わってしまっていた。

つまり誰も中身を確認していないということがわかった・・・・。

悲しかった・・・。