Quadrifolium's blog

元海外赴任サラリーマンの独り言です。

げむげむ

ビルのテナント管理ゲーム

Steam で 80% オフ:Project Highrise (steampowered.com)

を黙々とプレイ。オフィスやアパートを設置して,住民に「水道が来てない」「電話線が来てない」「ケーブルTV線が来てない」などと怒られながら頑張って設置し,資金がショートしないよう頑張って運営。ホテルもついでに設置すると空調設備が必要だとわかったので,そちらも改めて設置。いろんな制約を外していくためにはコンサルタントの事務所の設置も必要になってくるので,それも設置。黒字化させるの結構大変だった。なんとかビルの人口を350人くらいまで増やしたところで,いったん飽きてきた。もう大体わかったかなと。なのでしばらく間を置こうかと思う。こういうシミュレーションゲームは勝ちパターンが見えてくるまでは面白いのだけどね。

 

アメリカのTVではやたら中絶の是非をめぐる話題ばかり。先日,最高裁が,女性の中絶する権利を「憲法で保障された権利ではない」(よって各州の法律によって禁止されうる)という判断を出したことがきっかけだ。賛否の判事の数は5:4で割れたようで,わりとぎりぎりで出た判決だった模様。トランプ大統領の時代に保守派の最高裁判事を一人任命していたが,それが今になって効いてきたという見方もあり,ある意味ではトランプの置き土産と言える。今回の件についてコメントを求められたトランプは「これは神が決めたことだ」などと,相変わらず意味不明なことを言っている。民主党派の一部の企業は,従業員が中絶のために他の州の病院まで移動するのを補助するとかなんとか言っているようだが,なんかすごい話だ。アメリカの「州によって法律が違う」という感覚は日本人の自分にはいまひとつよくわからない。

若手

自分より一回りも年下の同僚たちのお手伝いというか指導みたいなことをしている。一人はこっち(アメリカ)の人,もう一人は日本の人。どっちもがっつりマンツーマンで指導するというほど私の責任が重いわけではなくて,軽く相談にのっている程度だが。

何をすればいいのか迷っているので,研究者としての自分のアイデアを話して,それを一緒にやってみるようにと話してみたりもするのだが,あまり伝わらない。若手ってのは,自分の得意分野のことにはむちゃくちゃ詳しいんだけど,ちょっとそこを外れると全然ものを知らないんだよな。偏りが激しい(年とった人でもそういう人はいるけど)。例えて言うと,ラーメンを知らなかった人に,いきなり「豚骨スープの風味を引き立たせる方法を研究しないか?」と言っても伝わらないよねーという感じ。そもそも味噌ラーメンも豚骨ラーメンも長崎ちゃんぽんも全部「らーめん」という一つの食べ物に見えている人に,もっと細かい話をしても想像力がまったくついていかないのである。

知的好奇心というのは教えようとして教えられるものではない。大学で非常勤講師をしていたときも,文系の学生なのに理系の話題にぐいぐい食いついてくれる人たちがいる一方で,就活とバイトと彼氏/彼女にしか興味ない連中もいた。いろいろな物事に興味を持つ力というのはたぶん先天的なものが大きくて,それがベースとなって専門的な知識も根付きやすくなるのだと思う。私が子供のころ,化学の本を見て,世の中全部が分子でできていると聞いたときは,水なんてどこからどう見てもつながったなめらかな一つのモノなのにこれが無数のH2O分子でできてるのか・・・!!とすごい衝撃だったが,きっと同じことを聞いても特に何も感じない人の方が世の中のマジョリティなのであろう。

ころな

カリフォルニアでコロナがまた増えはじめている。週ごとにまっすぐ線形に増えていて,嫌な感じだ。それにしても,ブースター接種を受けた人の感染率(人口10万人あたり)の方がブースターを受けてない人より高いのは一体どういうことなのか不思議だ。

この増大はウイルスがまた変異したからなのか,それとも別の理由があるのか,気になるようなならないような。もういい加減にしてほしい。

 

 

暑くなってきた

最近とても気になった記事。

 

www.technologyreview.jp

英語版:AI is making inequality worse | MIT Technology Review

 

AIには「人間ができることを単に代替し自動化する機能」と「人間の能力を強化し,生産性を向上させ,新しい雇用機会を生み出す機能」があるが,近年の産業界はコストカットのためにひたすら前者,つまり自動化(オートメーション)ばかりを追求しており,そのせいで数多くの労働者が仕事を奪われている一方で,サンフランシスコやシアトルなどごく一部の都市のテック企業は利潤を最大化させているため,結果的に社会の経済的不平等が拡張され固定化されつつある・・・・という内容。

こういう見方は突然出てきたわけではなく,以前からあり,「ハイテクITによる個人の雇用機会の喪失を防ぐためハイテクに反対する運動」のことをネオ・ラッダイト運動と呼ぶらしい。

 

ja.wikipedia.org

 

私は一介のヒラ社員としてAIの研究開発に携わる中で,AIをいくら改良しても世の中が良くなっていくように見えないことにモヤモヤとした違和感を感じていたが,上のMITレビューの記事を読んで自分のモヤモヤが言語化されてとてもすっきりした。

昔はいろいろと高度な専門知識なしでもできる仕事というものがあった。例えばコピー機がなかったころは,文書をひたすら書き写す仕事というのがあった。クラシックの有名な音楽家がアルバイトのために楽譜を書き写してお金を稼いでいたという逸話も残っている。今ではもちろんそんな仕事はない。しかし,そういう忍耐力さえあればできる単純な仕事がたくさんある方が社会の受け皿としてはより好ましいのではなかろうか。

私はあまり大きな声では言えないがアンチ・ハイテクである。それでもハイテクの研究でお賃金をもらっているので何かよくわからない感じである。やせたソクラテスより太った豚になりたいのである。

うどん

昨日の晩御飯はうどん。

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冷凍野菜の都会的で爽やかな風味とうどんの素朴で野性的な喉ごしがマリアージュし,通をも唸らせるモダンでアバンギャルドな味わいに仕上がっている。

 

昨年度は日本よりのやり方を私が主張した結果,こちらのマネージャーと微妙な空気になったので,今年度は何も言わず,ただこちらのやり方に従おう,,,と思い,米国側のマネージャーに言われたことだけやっていた。が,今度は日本側のマネージャーから「その仕事はちょっと・・・」と横やりが。そんなこと言われても,私はただ米国側のやり方に従っているだけなんですけど・・・。

米国に来てからこういう日本とのすれ違いの処理みたいなのばっかりだ。海外赴任するとビジネスマンとして大きく成長できるとか言っているウェブサイトは山ほどあるけど,嘘じゃね?と思う。他の駐在員はどんな価値ある経験を海外で積んでいるのだろうか?私にはわからない世界だ・・・。

 

 

US note

財布に入った20ドル札を見ていて,ふとサインが入っているのに気がついた。いくつかの20ドル札で見比べるとサインが違っているので,誰かが手書きのいたずらをしたのかなと最初思ったが,よくよく調べるとちゃんとしたサインだということがわかった。

20 American Dollars banknote - Exchange yours for cash today

紙幣にはこのように左下にアメリカ合衆国の財務官の署名が,右下には財務長官の署名が入っている。そのときどきで財務官と財務長官は変わるので,札ごとにサインが違うことも起こりうる。

こうした役職に就いた人は,紙幣に印刷されるサインを造幣局に提出する前に頑張って練習をするそうである。以前,ルー財務長官という,とてもサインがへたな人がいたらしい

上の署名の,一番上のやつなんてただの落書きにしか見えない。オバマ大統領らにからかわれていたそうで,練習した結果,徐々にうまく(?)なったようだ。

なお20ドル札の肖像は遠くない未来にタブマンという黒人女性(奴隷解放に尽力した)に変えられる予定だという。この計画は最初オバマ政権時に立ち上げられたものの,トランプ政権で凍結されていたものがバイデン政権になってから再開された。

ハリエット・タブマン - ハリエット・タブマンの概要 - Weblio辞書

まっしろ

まだ読んでないビジネス書が何冊もたまっているが結局読まないまま週末が終わってしまう。日本は大型連休か・・・うらやましい。

なんか最近とみに思うんだけど社会って数十年経ってもそんなに変わらないのかなと。もちろんデジタル関係は大きく飛躍したけど,逆にこれからはもうそんなに変化しなさそうな気がする。私が子供のころは人類が今にも火星に移住して21世紀は宇宙の時代かもなんていうテレビ番組を見てどきどきしていたけど,あれから四半世紀が過ぎていまだに人類は火星に行っていない。2次元ディスプレイは廃れてホログラムが主流になりました!ってなるかというと,ならないだろうし,バックトゥザフューチャーみたいに空飛ぶ車が行き交う時代が来るかというと来なさそうな気がする。スマホが今より小さくなるメリットもないし,充電池の寿命が延びるといった地味な改善に留まりそうな気がする。2000年頃を思い出して今と比較しても社会のありようはそんなに変わった気がしない。これからもあまり変わらなさそうな気がする。同一労働同一賃金とか言ってるけど,たぶんこれからも日本では派遣労働者が存在し続けるだろうし正社員との給与格差も存在し続けるだろう(正社員の待遇悪化による格差縮小はあるかもしれないが)。がんの生存率は着実に伸びてきているらしいが,でも私が生きている間にがんが「治る病気」扱いになることはないだろう。ドラえもんのように人の心を理解するAIが誕生することもないだろう。太陽系の衛星(エウロパやタイタン)に地球外生命がいるかも,という説もあるが私が生きている間に結論が出ることはなさそうだ。ダークマターやダークエナジーの起源も重要な物理学上の問題だが,これも解決されるとしても半世紀かそれ以上かかりそうな気がする。核融合によるエネルギー問題の解決も,私が生きている間にはまず無理と思われる。

 

夏目漱石が亡くなったのは今から百年以上前だし,芥川龍之介もほぼ同時代の人だ。彼らが書いたものを読んでもそんなに今の自分たちの社会と違うという感じはしない。コナン・ドイルがホームズものを書いたのは今から130年も昔のことだが,ホームズは今読んでも違和感がないし,ドラマ化されたものを見ても同じだ。マックス・ウェーバーが百年以上前に書いた『職業としての学問』を私は学生時代に読んだが,いまだに通用する本だと思う。結局,人間の在り方というのは今も昔も変わらない。人類が月に降り立ったり,ヒトゲノムが解読されたりしたからといって一夜にして人類が一段上の生き物に進化するわけではない。すべての遺伝法則と物理法則がほぼ完全に解明され,人類は新しい生命さえ作り出せるようになったが,「人はなぜ生きるのか」「人生の価値とは何か」「善と悪とは何か」といった疑問に対して誰も満足に答えられないし,地球のどこかで常に戦争は続く。今から50年も経てば軍需産業は大きく進歩していることだろうが,それでも武器が変わるだけで人間はやっぱり戦争しているだろう。

 

人生とは何か,歳をとると徐々に見えてくる部分もある。では年配の人間の方が人生経験の分だけ賢明なのだろうか?だとすると,今の日本は年寄りの投票率が高く国会議員は今にも入院しそうな高齢者だらけであるし,上場企業の経営者や役員らもみんな高齢者なので,もう日本のかじとりは万全,将来安泰ということになりそうだが,現実を見るとそうでもないのが不思議である。こういう「みこしに空っぽの年寄りをのせて皆で担ぎ上げ,現場では若い人が安い給料で使いつぶされる」という仕組みはもはや日本の文化・伝統の域に達しているので,きっとあと数十年経っても存続するだろう。才能のある人を妬む人が多すぎて優秀な学生が飛び級をすることすら社会が許さないような日本からは,あと何十年経っても国を引っ張る有能な若いリーダーは出てこないだろう。

 

日本は風通しが悪すぎる。自動車業界で言えばトヨタ,ホンダ,マツダ,日産,スバル,三菱といった「いつもの面々」が何十年もどつきあいをしているし,電機業界でもNTT,NECSONY三菱電機東芝,日立,富士通パナソニック,キャノンといった「いつもの面々」が何十年もお互いをけん制しあっている。日本のような小さな国でこんなに同じ業界の大企業がたくさんあっても仕方がない。韓国のサムスンのように海外で戦える会社を作るにはまず国内で合従連衡が進まないといけない。NEC富士通,日立,三菱電機三菱重工あたり全部合併でもすれば海外の大企業と正面切って戦えるようになるだろうが,そんなのは天地が逆になっても絶対に起こりえない。日本はこれからもずっと,ガラパゴス的に大企業どうしが消耗戦を繰り広げて世界からは置いて行かれるのだろうと,ほぼ確信を持って言える。アメリカのように新しい会社がぐんぐん成長して大きくなるということがなさすぎて,毎度毎度同じ面々ばかり,それが経団連などの業界団体を作って癒着して政治献金などするのだから,当然政治も停滞する。顔ぶれがまったく変わらない社会というのは息苦しいことこの上ない。学会もそう。東大の教授とその取り巻きが各分野を牛耳っていて,学会発表の場ではいつも同じメンツで議論をやっている。また〇〇先生と△△先生が論争してるな・・・みたいな。で,それらの「大御所」先生たちの弟子たちがさくさくと次のポジションをゲットしていく。テレビもそう。AIの話題になると東大の松尾氏と落合陽一氏ばっかり出てくるし,生物の話題になるとさかなクン福岡伸一ばっかり出てくるし,政治の話になると橋下徹や三浦瑠麗といった意味不明な人たちがしょっちゅう出てくる。んで本屋に行くとホリエモンひろゆきの本が山積み。

この状況,いつまで続くの?顔ぶれの変化がなさすぎ。日本人は一億人以上もいるのに人の入れ替わりがなさすぎると思う。東京から地方へ,の流れがコロナ禍で生じているとかいう話もあるけど私は一過性のものだと思う。これからも東京一極集中は続くでしょ。地方都市なんて病院と老人ホームとパチンコ屋しかないよ。東大の対抗馬として京大や阪大が頑張れば関西企業ももっと元気になるかもしれんが,現状では,私の知る限りでだが,京大の先生というのはどうももうひとつパッとしない。研究のレベルでも産学連携のレベルでも。京大の霊長類研究所なんて,経費不正で解体されちゃったからな。けいはんな学研都市とかいうのがあるけど,画期的な成果が出たという話は全然耳に入って来ない。

 

何かもう世の中に対して好奇心というものがなくなってしまった。今までさんざん見せられたものをこれから何十年もまた見せられることに何の意味がある?どうせ日本は誰にも変えられない。世間に関わっていこうというモチベーションがゼロ。

 

で,「ソフィーのアトリエ」をPS4でプレイしていたんだけど,面白いんだなこれが。特に登場人物の服装がおしゃれすぎる。それを見ているだけでも楽しい。。

・・・で,いろいろ頑張って,もう60%くらいは進んだと思うんだけど,そろそろ飽きてきた。困った。いい素材を集めて,モンスターを狩ってお金を貯めて,武器屋でいい武器を作ってもらって,それを装備して,うーん,で?っていう。物語を前に進めたくさせる要素がちょっと弱いね。主人公がどこを目指してるのかよくわからない。

 

それにしても最近のゲームはどれもあまりにも長すぎる。昔ゲームボーイで遊んでたころは2時間で全クリも可能だったのに,今のゲームはクリアに40時間とか60時間とか意味わからん。もっと手軽に達成感が欲しいんですけど・・・。