ブログをもっと頻繁に更新したいと思っているが,仕事があまりにも大変すぎて全くエネルギーが足りない。
土日は力尽きて爆睡しており,読もうと思って買った本もほとんど読めていない。
4月ごろから体のあちこちが痒く,湿疹(蕁麻疹の軽いもの)が出ており,たぶんストレスが原因ではないかと思われる。後頭部に痒いできもの(ニキビっぽいやつ)がいくつもできていたし,手も足も痒くて大変。皮膚科に行って,アレルギーを抑える飲み薬をもらって飲み始めてから少しはマシになったように感じる。
最近数日間だけ実家に帰省していたが,荷物をまとめてちゃちゃっと帰省してちゃちゃっと戻ってきたので忙しくて疲れた。それに帰省中にもやらねばならない仕事が気になるのであまりリラックスできないし。
通常の仕事の他に,最近は某国際学会の論文の査読もしたので,余計にしんどかった。論文を5本くらい回されて,査読して,各論文の質について〆切までにコメントしないといけないが,論文の良い点・良くない点・著者への質問事項,など項目がいろいろあって,ささっと書けるようなものではない。もちろん学会活動なので無報酬である。ただ働きである。こういう社会貢献的なものも大事だし,論文を読む機会を強制的に作ることで自分の勉強にもなる(この先の研究にもつながる)かなと思ってやっているが,本当にしんどいので正直後悔している。企業での仕事というものに一度慣れてしまうと,「なぜ報酬がないのにこんなに頑張らねばならないのか」という本質的な疑問を抱いてしまう。それに論文自体も「既存のツールをいくつか組み合わせて新しい問題に使ってみました」程度の研究が多くて,論文を読んでも斬新な点がとくにない,ただ新しい練習問題を解いただけ,ということが多くてちょっと空しい。
今のメインの仕事の方は,日々の内容に「繰り返し」の要素が少なく,「毎回臨機応変に異なる状況に対応する」面が強いので気が抜けないのがつらいところだ。毎回新しい客・団体にアテンドする,ツアーコンダクター(バスガイドとか)の仕事と本質的には同じで,なかなか対応が難しい面が多い。
そして,地頭がよくない人間には何をやらせてもだめだということ。努力するとか約束を守るとかいう社会人として大事なことができる,というのも大切だが,それ以前にIQが低い人には何をやらせても・・・。。
前の仕事を続けていたら出世してたのだろうかと考えることも正直,たまにある。しかし頭のおかしい人たちの下で使われるのは耐え難い苦痛だったし,研究者としての矜持やプライドを踏みにじられるような経験もしたし,もうあそこで働くのは無理,という結論になる。大体,人事査定なんてものは,つきつめると「好き嫌い」でしかない。これは断言できる。だから出世するかどうかというのは,自分が得意なタイプの仕事をアサインされるか,と,自分と相性がよい上司に出会うか,という2点の完全な運であって,会社員人生というのは自分でコントロールできるものはほとんどない。
前の会社の宣伝広告を最近見ることもあるのだが,自分たちが最近はやりの○○○のプロ集団であるかのような誇張された宣伝ばかりだ(実際は○○○に関して素人に毛が生えた程度なのに,そういう宣伝をしている)。ここで○○○には複数のバズワードが入る。。。企業というのは,本当にどこもかしこもこういう誇大広告ばかりで,誠実な人間には利潤の追求などとてもできたものではない。例えて言うなら,「ある島の住民たちに水を売っているが,あまり利益が出ていない。どうするか」と言われて「島の井戸に毒をまいて使えなくして,住民が水を高値で買うしかないようにする」といったサイコパスな発想がすぐにできる人間こそ企業では出世するように思う。もちろん法律違反にならないようギリギリを攻めるのだが。
これから社会はよくなっていくだろうか?大学では法学部や経済学部などで社会をよりよくするための法律や制度設計の研究が行われているが,しかし社会の運営を実行する官僚や政治家はそういう成果を採用することに興味なんかなく,自分の省の利益や自分の支持母体の利権を守ることに必死なので,どんなに卓越した研究成果が出ても,それが政治制度や経済制度に現実に反映されるということはない。政治経済を研究している人の著書を見ても「与党の政治家に現状の制度を変更させるのは無理,だって彼らは現在の制度における勝者だから変更するインセンティブがない」とあきらめモードで書いていた。それはそうだろう。だったら全国の大学の法学部や経済学部は,研究を全てとりやめて教育だけやればいいんでは?だって研究してもムダじゃん。と私は思ってしまう。このへんは,新しい発見が実用化される医学や薬学の分野とはまったく違う。
早く社会から引退して年金暮らしに突入したい。