Quadrifolium's blog

海外赴任サラリーマンの独り言です。

サンクスギビング

アメリカは休暇シーズン。

こないだハロウィンだったような気もするが,もう一か月経ったのか。早いものだ・・。

スーパーやカフェは普通に営業していて助かる。

 

早く日本に帰任にならないかな,早く年末年始の休暇は来ないかな,という気持ちでいっぱい。どうせ一生懸命仕事しても私が帰任(出向終了)になればここ(アメリカ)で誰も引き継ぐ人がおらず,私の研究は丸ごと闇に葬られることがわかっているので正直,やる気がまったく出ない。まさに「お茶をにごす」ような日々。

 

上司(アメリカ人)と議論することもあるが,そもそも私が会議の予定を設定しても上司がその時間に現れず,キャンセルの連絡もなく,普通にすっぽかされるので,呆れてしまう。二度目の設定をするとさすがに会議室に姿を見せるものの,前回のことを私に謝るわけでもない。こちらの技術的な話に対しては相変わらず素人同然の質問をしてくるのが興味深い。このレベルでもシリコンバレーでやっていけるんだな,と,感銘を受けずにはいられない。とても励まされる思いだ。感謝の念に堪えない。相手は私のことがいけすかないらしく,終始イライラしている雰囲気だし,私も相手にもはや何も期待していないので,お互いに距離をとろうとしている感じ。それでずっとやっていければ理想であるが,どうしても仕事の都合で最低限のコミュニケーションはとるしかない場合があるので,その時だけよそよそしく会話するという感じ。

はぁ・・・・・早く帰国したい。私の海外赴任はいったい何だったんだろう??

会社のためにもなってないし私の経験やキャリアのためにもなってない。「変な人たちと当り障りのない会話をして接点を最小限にとどめる技術」や「多すぎる仕事を振られたときに抗議する技術」は身についたかもしれないが。

私は営業ではないので社外の人と話す機会は極めて少なく,シリコンバレーの空気感というか文化を感じるような機会はまったくなかった。自分がカリフォルニアにいるのかアリゾナにいるのかネブラスカにいるのかテキサスにいるのか,自分でさえよくわからない。職場とアパートを往復するだけ。

 

大企業はとにかく出向が多い。

私の同僚でも海外から帰任してしばらくしてから別部署に異動とか,国内の関連会社への出向から戻ってきてすぐまた別の法人へ出向とかいう人たちもいるが,そういうのを見ていると何だか空しくなる。関係組織とのパイプ役,というと聞こえはいいが,特に専門スキルも必要ない政治的なポジションをたらいまわしにされるのは正直,技術者肌の人間にとってはとてもつらいことだと思う・・・。

何の決定権もないからな。「〇〇の幹部はこう言ってます!」と△△の幹部に伝え,「△△の幹部はこう言ってます!」と〇〇の幹部に伝えるという伝言ゲームで毎日が過ぎていくだけ。「もうお前らが直接会話しろよ」と言いたくなる。間にはさまるレイヤーが多すぎて驚き。日本の組織の意思決定が遅いのは当たり前だと思う。

組織論や経済学に関する本を少し読んでいるのだが,どうもこういう文系の研究者たちが最終的に何をやりたいのかが理解できない。

数学や自然科学であれば客観的な知識を増やすこと自体に価値があるので,例えばフェルマーの定理やポアンカレ予想の証明にも価値はある。医学では人命を救うことに価値があるのでそれを目指した研究が行われる。物理学では宇宙の構造を知るために新しい望遠鏡を打ち上げたりする。それはいい。

 

でも経営学や経済学のゴールって何なんだ??理想の組織運営はこうだ,とか言っている大学教授たちが自分で会社をつくって実践するかというと,そういうわけでもない。現状の法体系はこういう点で時代にあってないからこういう法律がのぞましいといった考察を法学部の教授たちがしたところで,彼らが国会議員選挙に出馬して大臣を目指すかというとそういうわけでもない。ミクロ・マクロ経済学ゲーム理論などを使った理論的考察で,最も効率的な経済システムを解明する,というような研究をしている経済学部教授たちはいっぱいいるが,彼らが官僚や経済団体とのタフな交渉をして社会の問題を是正する方向に動くかというと,そうでもない。

ただ知識を蓄えるだけなんだよな。実践が伴わない,机上の空論ばっかり。せいぜい,霞が関のなんかよくわからん委員会に呼ばれてコメントして一日数万円のお小遣いをもらうだけ。

 

経済学者には「効率的な市場を実現するためには解雇規制を撤廃すべき」「市場から必要とされない会社は倒産すべき」などと発言する者も多くいるが,彼ら自身は大学の終身雇用制度でがっちり守られている。学術論文を日本語で書くくらいしか能がなく,一般企業ではとても雇ってもらえなさそうな経済学者たちが自由競争を主張しているのを聞くと,ブラックジョークすぎて笑ってしまう。

 

ウクライナ戦争が始まる前,ロシア専門家と称される大学教授がテレビに出てきて「プーチンはバカではないので,自国の損になる戦争なんてやるわけがありません。」と断言していた。でも戦争は始まった。で,その教授が何か責任をとったかというと,全然とっていない。今も情報発信を続けている。

2年前,コロナが爆発的に増えて東京がニューヨークのようになるのも時間の問題,と発言しまくっていた京大教授がいたが,結果的にまったくそういう事態にはならず,かといってその教授が責任をとることもなかった。

 

大学教授は「中学や高校の教師に比べて教育スキルがあまりにも低い」と批判されると「自分たちの本務は研究なのです!」と言って逃げ,「日本の研究者のレベルは国際的に低い」と批判されると「教育のために多くの時間を割いているので十分に研究ができません!」と言って逃げる。

これぞ無敵である。

 

結論:みんな大学教授になろうぜ!