Quadrifolium's blog

元海外赴任サラリーマンの独り言です。

ラーメンまんが

無料で読めるおもしろい漫画。

[第1話]ラーメン赤猫 - アンギャマン | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

ラーメン赤猫

人情あふれる猫たち。たぶん作者は飲食業界でだいぶ苦労した経験があるんだろう。

交番を舞台にしたハコヅメもそうだが,作者の実体験に基づく漫画というのはやはり話に深みがあるから。

しかしラーメン赤猫は週間連載とのことで作者は大変だろうと思う。最新話では色を塗り忘れたページもあったし(編集者が仕事してない・・・)。隔週でもいいのでは?出版社にやりがい搾取されないようにしてほしい。編集者なんてのは自分に創造性が何もないくせに横から他人の成果物にくちゃくちゃ口をだすだけの生産性ゼロの仕事である。

テレビでは毎年いくつも医療ドラマや法廷ドラマ,経営者ドラマが放送されているがそんなのはありきたりで面白くもなんともない。ジャニーズがいっぱい出てるだけ。救急治療室のドラマなんて今までいったいいくつあったろうかというくらい日本でも海外でも大量に作られてきた。みんな医者が大好き。そういうのじゃなく,もっとアンオーソドックスというか,マニアックというか,珍しい仕事なり業界なりをテーマにしてくれたらいいのに。結局エンタメの製作者たちも自分らの知らない分野を調査してリアリティを持たせるのが面倒だから手垢のついた王道の分野で制作しつづけるんだろう。

 

韓国のアニメで容姿至上主義(ルッキズム)を扱ったアニメがあった。

ルッキズムを訴えるアニメ映画『整形水』 自分と向き合うことの難しさ - wezzy|ウェジー (wezz-y.com)

中国のアニメでもそういう社会風刺的なものは作られておりYouTubeではそれこそ数百万回も視聴されているものがある。

しかし日本のエンタメというのは社会風刺的な,現実社会を批判的に捉えて問題提起をするようなテーマのものが少ないように感じる。

たとえば派遣会社の中抜きに負けず自分のキャリアを切り開く労働者をテーマにしたドラマとか,日本に外国人技能実習生として来日したけどこき使われて反発し独立する外国人をテーマにしたドラマとか,日本を変えるために政治家たちと闘う若手官僚をテーマにした映画とか,そういった社会問題がひそんでいる部分をクローズアップして問題提起をするような作品をどうも見かけない。

テレビ局もスポンサー企業のご機嫌をそこねたくないから議論を呼びそうな内容は避けるのかもしれないが。つまらない。

Adoの「うっせぇわ」はYouTubeで二億回以上も再生されていて数年前は若者の間で大人気になったそうなので聞いてみたが,ピンとこない。社会のマナーや規範に従うのが息苦しいとわめいているだけでメッセージ性・具体性がない。社会システムのどこに対して具体的に不満があるのか何も表現していないし,自分がどうしたい・どうなりたいかという意思や決意も表明していない。怒りを表明してはいるが具体的には誰も攻撃していないので「敵を作らない『オトナ』な歌」であると思う。たとえば「若者が稼いでも社会保険料と税金をいっぱい引かれる,老人と政治家バカヤロー」とか叫べば高齢者たちから猛反発があるだろう。そういう争いごとをさける内向きな日本の若者の志向がよく表れている歌のような気がする。