Quadrifolium's blog

元海外赴任サラリーマンの独り言です。

もういや

仕事辞めたいわ。

阿呆な連中が出世して管理職になっていくものだから下が苦労してる。

人を評価する仕組みができてない。

例えだが,今後の新しいビジネス戦略を考えよう!というパワーポイント資料を作る指示が来たとする。で,現在のわが社の〇〇の売上はグローバルで50億円,対して競合他社は150億円,・・・みたいな棒グラフを作成する。すると超・神経質な連中が「これは何月何日の為替レートで計算したのか?」「先週の売上も入っているのか?今週は?」みたいなことをギャーギャー騒ぎ立てるわけだ。で,「はっ,念のためただちに関係各所に確認いたします」みたいになって,その確認作業を財務部や海外支社と延々とやっていたら時間切れになってしまい,肝心の「新しい戦略」のスライドが真っ白の空っぽのまま,きれいな現状説明グラフだけを並べたパワーポイントが完成する。という感じ。で,幹部も部下もすっかり「ひと仕事した気分」になって,新しい戦略自体は誰も提案しないまま終わる。

細かい部分に膨大な手間をかけて修正したところで1パーセント程度の違いなのだから,今後どこに注力して競合他社とどう違いを出していくかという5年,10年スパンの「マクロな議論」には影響がない。そういう,本質的なアイデアを出し合うべきポイントというのをすっかり忘れて,表面的な形を整えることばかりに必死で注力してしまい,結局肝心の戦略を議論する時間がなくなってぐだぐだ・・・,というのがよくある。あほらしくて付き合いきれない。大企業病の一つだろう。だいたい,そういう1パーセント未満の誤差にこだわるような異常者に限って,中国と台湾の軍事的緊張のような「数値化しづらい不確実性」はまるっと完全無視する。おいおい,そっちの方がグローバルビジネスに影響大きいだろ,とつっこむ気力すら失せる。

で,そういう「異常に細かい上司に気に入られた,異常に細かい部下」というのが出世していくので,同じ文化が脈々と受け継がれていく。

誰からも批判されないように「丁寧に仕事をする」のが大事だとカルトのように信じ切っている人間が多いが,仕事に使える時間というのは有限であり,本質的でない部分にくそ丁寧に時間をかけすぎるというのは大きな問題なのだが,誰もそれを意識していない。「『上司に対してきちっと言い訳ができる』ように仕事を進めることが何よりも大事。客観的な成果なんて二の次でよい。」と言い切る人すら,私の会社にはいる。

「木を見て森を見ず」な連中ばかりだ。もうこの会社,だめなんじゃないかな!!