Quadrifolium's blog

元海外赴任サラリーマンの独り言です。

安全神話

昨日の続き…ではないが,果たしてどのくらい日本と海外は違うのか改めて興味がわいたので調べてみたところ,各国の強盗犯罪率を比較するデータを見つけた。

日本の犯罪率は低い!: 殺人事件は人口10万人当たり0.2件 | nippon.com

これによると,日本の1.8件に対し,フランス154.3件,ドイツ47.0件,英国118.7件,米国98.6件と極端な差がある。

フランスは日本の85倍というのが恐ろしい。紛争地かよ。イギリスがアメリカより危険だというのも意外だし,安全そうなイメージがあったドイツも全然安全じゃない(日本の26倍)ということがわかった。

 

シリコンバレーは比較的安全というのはよく聞く話だが,しかし地元の不動産屋に聞くと,日本人にはとてもお勧めできない危険な地域というのもあるらしい。それに,つい最近5月27日にもサンタクララヴァレー交通局(VTA)の車両基地で銃撃事件が起きて9人が死んでいる。たまったもんじゃない。

 

こういう話をすると「でもこれは無差別テロじゃなくて知り合いを狙った銃撃らしいから気にすることないよ~」などと言ってくる日本人がいるが,正直どんな神経をしているのか?と首をかしげざるを得ない・・。

 

不思議なのは,日本よりアメリカの方が危険であるにも関わらずオープンイノベーションアメリカの方が早く広がることだ。例えばUberは,見ず知らずの人の運転する車に乗せてもらうわけであるから,単純にタクシーに乗るよりも危険な感じがするが,アメリカでは日本よりずっと普及している。アメリカ人のリスクに対する考え方というのは日本人と何か根本的に違うような気がする。

 

アメリカが危険な理由としては,ドラッグがはびこっているからとか,銃社会だからとか,貧困層が多いからとか言われているが,どれもすっきりしない。ドイツやカナダは全然銃社会じゃないし,ドラッグも抑制されているし,アメリカほどの格差社会ではないけど,日本よりずっと犯罪が多いのだ。

 

上記の比較にはアジアの国が入っていないので付け加えると,殺人事件の発生率(10万人あたり)では日本の0.28件に対し韓国は0.7件と倍以上である。(出典:日韓暮らしやすさ比較 犯罪、殺人、自殺、空港、外食…|NEWSポストセブン (news-postseven.com)

 

しかし日本もそのうち危なくなるかもしれない。今は日本の「一億総中流階級」時代が徐々に崩壊していく時期であるから,現在貧困状態にある人も,その親世代は貧困ではなかったりする。が,これから数十年かけて,「自分も,親も,その親も貧困世代だ」という人がもし増えてくると,格差が固定されて危なくなるかもしれない。

 

ただ,移民を入れるのだけは本当にやめた方がいいと思う。移民は本当にすぐ貧困に転落してしまい,同人種で固まって閉鎖的で危険なコミュニティを作り出してしまう。そもそも日本語ペラペラで大卒で体も元気な日本人がなかなか仕事につけなくて大勢困っているのに,日本語の不自由な外人が日本にいきなりきて働き口が見つかるわけがない。

 

技術力でアジアを含む諸外国に抜かれ,主要な産業が海外移転し,少子高齢化でどんどん国内市場が収縮し,税金は上がり,国民の平均年収は下がっていく一方という,どうしようもない国ニッポンであるが,治安の良さだけは何としても守りぬいてほしい。